「極めて珍しい」ローマ神殿、スーパーマーケットの建設現場で発見
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「極めて珍しい」ローマ神殿、スーパーマーケットの建設現場で発見

Jun 12, 2024

(CNN) — サルシナは、イタリアのエミリア・ロマーニャ州の自然のままのアペニン山脈にまたがる人口わずか 3,000 人の静かな田舎町で、素晴らしい景色と羊の放牧に囲まれています。

ローマ帝国の戦略的防衛前哨基地であり、有名な劇作家プラウトゥスの生誕の地としての輝かしい過去がありますが、現在ではハイキングとバードウォッチング以外にやるべきことはあまりありません。

そして、地元の人々も行楽客も、素朴でゆっくりとしたライフスタイルがサルシナの魅力の一部であることに同意するでしょうが、それでも住民は、新しいスーパーマーケット、フィットネスセンター、遊び場を含む開発の建設を興奮して待っていました。 しかし、それは意図されたものではなく、少なくとも当初の計画どおりではありませんでした。

それは、2022年12月に町郊外の現場で作業員らが紀元前1世紀に遡る古代ローマの神殿、つまり「カピトリウム」の遺跡を発掘したからだ。

7月初旬、地下の宝物が初めて明らかになった。幅577平方メートルの水平な砂岩のブロックと大理石のスラブで構成される単一の堂々とした構造物で、研究者らはこれを古代神殿の柱と壁が上にあった表彰台と特定した。建てられた。

そして、これまで地面から出てきたものは氷山の一角にすぎない可能性があります。

発掘現場の主任考古学者ロミナ・ピラグリア氏はCNNに対し、「我々は3つの別々の部屋を発掘した。おそらくジュピター、ジュノー、ミネルヴァの三神に捧げられたものと思われる」と語った。 「発掘調査はまだ進行中です…そして私たちはすでに、ウンブリア人(ローマ人より前の古代イタリア語の部族)がこの地域に住んでいた紀元前4世紀に遡る、より古くより深い遺跡層を特定しました。 神殿全体は、私たちが現在見ているものよりもさらに大きくなる可能性があります。」

ピラグリア氏によると、ローマの重要な都市の主要神殿であり、貿易や宗教的・社会的交流の中心地であるカピトリウムの発見は、ローマ帝国時代にサルシナが果たした戦略的役割をさらに裏付けるものとなった。 この町は、トスカーナの国境に近く、ローマの中央都市と北部を結ぶ重要な水路であるサビオ川を見下ろす重要な山岳地帯に建設されました。

寺院の発見により、地方自治体は建設計画の見直しを迫られた。 ラヴェンナ、リミニ、サルシナを含むフォルリ・チェゼーナの各県の考古学、美術、景観の監督を務めるフェデリカ・ゴンザート氏は、遺跡を保存し、その偉大な過去をさらに研究したいと強く望んでいる。

「私たちは近代的な建物を建てるためにそれを取り壊すつもりはありません。これは明確でなければなりません。 これまでの都市計画は変更され、レクリエーションやスポーツのための新しい建設地が見つかるだろう」とゴンザト氏は語った。 「この神殿は、古代ローマの町が時間の経過とともにどのように栄枯盛衰を遂げたかを明らかにする驚くべき発見物です。」

この発見を特別なものにしているのは、寺院の独特の保存状態です。 「サルシナは大都市から遠く離れた静かな場所にあるため、この素晴らしい品質の石は何千年もの間、略奪、敵の侵入、略奪を免れてきました」とゴンザト氏は付け加えた。 「このような寺院は定期的に略奪され、新しい家を建てるために再利用するために持ち去られた石や大理石の板を採石場として利用されていました。 しかし、サルシナの国会議事堂の演壇の構造はほとんど手つかずで、入り口の階段もよく保存されており、これは非常に珍しいことです。」

ゴンザト氏は、今回の発見により、古代の人口動態と都市の変容に関する研究がさらに進むだろうと考えている。 そして、この場所には寺院の表彰台だけではありません。 ピラグリア氏は、この建物には中世に再利用された形跡があると述べた。 中世の墓や囲炉裏の横に古代の排水システムが発見され、地元の人々がそこに住んでいたか、あるいは他の社会的目的のためにその場所を使用していた可能性が高いことを示しています。

「これがイタリアの美しさです。どこを掘っても、隠された宝物が地面から出てくるのです。 驚異は私たちを驚かせてやみません」とゴンザト氏は語った。